床下浸水はカビ臭の危険

ココ最近台風などの影響で床上浸水、床下浸水が発生しています。

テレビで災害のニュースが取り上げられていますが、実は排水が溢れて浸水したという話はものすごくたくさんあるのです。

下水が詰まり気味なのはビルの構造上解体しないと構造上本格的な改善が図れないものや、立地的に低い位置にあり慢性的に浸水があるものなどたくさんあります。

今回も何件か緊急出動の要請があり、カーペットの洗浄と乾燥をしてきています。

床上浸水でもフローリングやクッションフロアなどであれば、水が引いたら自分でキレイにすることはできると思うのですが、カーペットの場合はなかなかそうは行きません。

というのも、浸水してきた水は外から来た汚水なのでゴミや汚れが混じっているし、もちろんばい菌もうじゃうじゃなわけです。

水分を吸い取って乾かすだけでは、カーペットの中に汚れが残るしばい菌類もそのまま残ることになります。

カーペットの洗浄は専用の洗剤やスチームで汚れや除菌をまずして、それからキレイにすすぎを行うわけです。

この、キレイな水をカーペットに掛けて汚水を吸い取るという作業をすることにより、カーペットの繊維に入り込んだ汚れや雑菌が流されて綺麗な状態のカーペットのなります。

ここまでくると後はカーペットを乾かすと出来上がりになります。

実は水害の怖いところはこれだけではないのです

床の上はこれでとりあえずキレイになるのですが、怖いのは床下なのです。

我々が部屋のカビ臭ということで出向くとクロスが湿気でカビが・・・というのはとても簡単に処置できることで何ら問題がありません。

ところが、床からカビ臭がとなると事は大変で、おそらくその原因は多くは漏水です。

つまり、洗濯やお風呂かわかりませんが大量の水を床に流してしまい結果として床下まで水が行ってしまったケースがものすごく多いのです。

そうすると、床下にたまった水で今度はその近所にカビが発生してしまいます。

こうなってしまうと原因物質を取り除くには床を剥がしてカビの処置をしなければなりません。

水害による床下浸水はまさにこの漏水の状態が床下全体になっているので、後日カビが発生するリスクが高くなっているわけです。

今できるとしたらできるだけ風通しを良くして早く乾かすということだけかと思うので是非取り組んで頂ければと思います。